<食品製造業応援ブログ>Vol.13 花びら餅 1月新年を迎える和菓子

<食品製造業応援ブログ>Vol.13 花びら餅 1月新年を迎える和菓子

新しい年の始まりは、良い機運が訪れるようにと願いながら生活をととのえ、穏やかに新しい時をお迎えしたいものですよね。
この想いは時代が変わっても永く受け継がれてきました。
その表れとして、日本では季節ごとの食事で縁起を担ぎ、旬の食べ物をとても大切にする文化があります。

私ども田中食材も人が生きる中で欠かすことができない「食」を原材料を卸す立場から支えております。
新しい一年もよいご縁からよい食品が生まれる年となりますようお祈り申し上げます。


新年の縁起担ぎ

日本人はお正月をとても大切にしてきた歴史があり、年神様に1年の幸運を授けてもらうために多くの習慣が生まれ、定着したとされています。

お正月料理代表のおせちにも、お祝いを表す紅白食材に、豆や昆布などの縁起が良いものがたくさん入っていますね。
おせちには、無病息災・五穀豊穣・子孫繁栄などの願いが込められています。

そんな新年を祝う縁起の良い食べ物に「花びら餅」という和菓子があるのをご存知でしょうか?

花びら餅は、平安時代の頃から新年を迎える和菓子として、宮中で食べられてきたものです。その後も京都でお正月に食べられてきましたが、明治以降少しずつ全国的に広がりを見せています。お正月の期間限定で販売されているところが希少価値を高め、今や知る人ぞ知る「花びら餅」なのです。

花びら餅・はなびら餅

花びら餅は、薄いピンク色をした柔らかい求肥(ぎゅうひ)に、甘く煮たゴボウと白味噌の餡が包まれています。
まるでお食事のようですよね。


それもそのはず。花びら餅は京都のお雑煮に見立てた和菓子なのだそう。
明治に入り、茶道裏千家の初釜のお菓子として親しまれるようになってからは茶道を嗜む全国の方に広まりました。

おせち料理で牛蒡といえば「細く、長く」とのイメージから、長寿を願う縁起の良い食材です。白味噌のあんとの相性もぴったりで、柔らかいながらもコリコリとした食感が残されていて美味しいのです。

花びら餅の材料と作り方

花びら餅の主材料は米粉、あるいはもち粉です。中に入れる砂糖や白餡、水あめなどもまとめてご用意できます。
弊社ではこれらの原材料の取り扱いに加えて、食品製造業者様の用途に合わせて配合を変えたものを納入できます。

例えば花びら餅の場合、すべすべとしてやわらかい求肥がポイントとなる和菓子です。
お召し上がりいただくその時まで柔らかく、もっちりとしていてほしいので「観月P 」というもち粉ベースの調整粉がオススメです。

その上で、真空パックでのパッケージングをなさる場合と、冷凍品として開発される場合では凍解凍に向く材料が異なりますので提供方法に合った配合をご提案しています。下にその特長をまとめました。

もち粉と米粉の特長

もち粉調整品・・・なめらかで伸びが良い

商品名特色用途
観月 M 22kg 詰タイ産もち米を、水挽きにして加工でん粉をミックスしたものです。
きめ細かいのが特徴です。
大福もち、和菓子全般
観月 P 22kg 詰タイ産もち米を、ピンミールにして加工でん粉をミックスしたものです。
しっかりした食感が得られます。もっちり食感。伸縮性が向上しています。
大福もち、和菓子全般
GFC175 22kg 詰タイ産もち米を、臼挽にしたものと、水挽にしたものを、
それぞれ 50% 混ぜ、加工でん粉をミックスしたものです。しなやか食感です。
大福もち、和菓子全般
もち粉製品のご紹介

米粉調製品 ・・・かたくなりにくく歯切れが良い

商品名特色用途
貴船 22kg 詰タイ産うるち米を、水挽きにして加工でん粉をミックスしたものです。
タイ長粒米の歯切れのいい食感が特徴です。
みたらし団子 柏餅
米粉製品のご紹介

家庭で楽しむ花びら餅

季節の味わいとしてもっと多くの場で取り扱いが増えて認知が高まると、お正月準備品として定番になっていくかもしれませんね。
見た目が桜のようで可愛らしいですし、豊作や健康への願いが込められているお菓子ですから、たくさんの方に召し上がっていただきたいです。


お正月準備品としておせちと共に予約制で販売したり、おせちに入れる甘味としてセット販売するとスムーズです。。
開発をお考えの製造業者さまがいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。

共によりよい製品をつくって盛り上げていきましょう!