<食品製造業応援ブログ>Vol.14 冷麺 2月季節の先取り準備

<食品製造業応援ブログ>Vol.14 冷麺 2月季節の先取り準備

近年稀にみる寒波が日本全国を襲い、ようやく冬の山場を超えたか、という日々です。
暦の上では節分を迎え、いよいよ新しい季節が訪れそうですね。

新年の慌ただしさが少し落ち着き、商品開発での目標が具体的になってきた食品製造業者様も多いかと思います。
私たち田中食材は食品原材料の卸であるという観点から、作業性・再現性・味・コストなどバランスが良い品の研究開発をしています。
これらがみなさまのメニュー開発にお役立てば幸いです。

加工デンプンの冷麺への活用事例

今回は、季節を少し先取りして加工デンプンの冷麺への活用事例をご紹介します。

加工デンプンとといえばタピオカが有名です。タピオカといえば数年前にその人気が日本中を席巻したのが記憶に新しいところですね。
食感も喉越しも楽しめて腹持ちまで良いドリンクは多くの人の心を掴みました。

そのタピオカやあるいはじゃがいもを使った加工デンプンを冷麺作りに取り入れることができます。

日本で人気の2大冷麺

ちゅるちゅると喉越しが良い冷麺は夏の定番メニューです。
中でも、韓国冷麺と盛岡冷麺は人気を二分する代表的なものです。
これらに加工デンプンを主に、打ち粉として応用するのもオススメです
どちらも細麺でさっぱりとした味わいで、暑い夏にぴったりの料理ですが、両者の大きな違いは、使用する麺の材料です。

韓国冷麺はそば粉を使い黒っぽく細くてコシがあり
盛岡冷麺は小麦粉を使った細い麺です。
しかしどちらの麺も、噛みごたえと喉越しに特徴があります。

冷麺づくりにおいて、加工でんぷんは食感の部分で大きく役立ちます!

韓国冷麺と盛岡冷麺の違い

麺の原材料の他にも味わいの違いがあります。

韓国冷麺の場合、キュウリ、茹で豚、ゆで卵、キムチ(またはピビン冷麺をイメージして赤くて辛いピビンソース)などシンプルで、スープはさっぱりとした牛骨ベースで酢で酸味を足しながら食べるのも好まれます。

盛岡冷麺の場合、きゅうり、ゆで卵、ハム、トマト、スイカ、梨など割と具沢山の彩りを楽しむ傾向もあります。スープは各店アレンジされていますが、日本人好みにまろやかでコクがあります。

冷麺に加工デンプンをおすすめする理由

  1. 打ち粉として安価であるという点
  2. 機械適性が良くノズルに詰まりにくい点
  3. 噛みごたえや喉越しなどの食感

などが挙げられます。詳しくお話ししますと、

1、安価・・・タピオカデンプンが片栗粉(馬鈴薯でんぷん)より安いため一般的に打ち粉として使用されます
2、機能性・・・粒子が細かいので目詰まりがしにくい特徴があります
3、食感・・・よく使われているばれいしょ澱粉との比較を下にまとめましたのでご覧ください

タピオカ澱粉
ばれいしょ澱粉
コストパフォーマンス
保水率
(もっちり
食感
(弾力・歯切れ)
日持ちが長くなる
馬鈴薯澱粉とタピオカ澱粉の特徴

売り場の演出

近年では売り場にも多様性が求められる傾向にありますね。こんなアイデアはいかがでしょうか?

高単価を狙える店舗の売り場や、チルド製品売り場では、トッピング品を別にしておくのも良いでしょう。
・キムチを別で購入できるように。白菜キムチや大根の水キムチなど
・韓国冷麺用のステンレス器や箸も近くで販売
・韓国式、盛岡式と違いがわかりやすいパッケージで本格志向の方を狙う

そうでない場合や惣菜コーナーでは、一つの商品でガツンと特徴があるのが良いですね。
・麺増量!
・辛さに痺れるピビン冷麺!
・具を茹で鶏に変えたり、茹でたまごを錦糸卵に変更してコスト削減

終わりに

今年の夏向けに冷麺の開発を、とお考えの食品製造業者さま、開発ご担当者さまがいらっしゃいましたら一度、タピオカでんぷんをお試しになりませんか?

理想的な麺づくり、コストに見合った商品開発などに合わせて、ご提案できる原材料を多数取り揃えています。社内テスト結果などを踏まえてご提案できますのでご相談くださいませ。

一緒により良い商品を開発していきましょう!