<食品製造業応援ブログ>Vol.15白くま  冷たくして味わう求肥

<食品製造業応援ブログ>Vol.15白くま  冷たくして味わう求肥

暦通りに春が近づいていると感じられる穏やかな気候となってまいりました。
私たち田中食材のスタッフも「食」を通じてどんな季節感をお伝えできるかと日々考え
食品製造業やメーカーの皆さまと季節を先取りしつつ、食品原材料の立場からお手伝いしています。

今月からは2か月連続で『温・冷で楽しむ求肥』をご紹介してまいります。

冷たくして味わう求肥

求肥(ぎゅうひ)はもち米やうるち米を粉末にしたものに水や砂糖、水あめを加えて練り上げています。
大福などの皮に使われており甘く、冷えていても柔らかいのが特徴です。

いっぽうで餅はもち米を蒸して作るため甘さはなく、冷えると固まってしまいます。

当社の貴船という製品で作った求肥は冷やしても柔らか食感で、もっちりとした食感はまさに口福。
口の中に残る時間が長いためか、どちらかというと秋冬に好まれる傾向があります。

しかし最近では「こたつでアイス」のような相反演出でプチ贅沢を楽しむのが普通になりました。
では、夏に向けて「夏に食べたい冷たいお餅(求肥)商品」をご紹介します!

冷やしても柔らかい求肥

海外でも人気!求肥に包まれたアイス

求肥に包まれたバニラアイスと言えば誰もがご存知ですよね。
ロングセラーとなっている求肥アイスクリームは近年、海外でも大変人気になっています。

“Mochi ice”として販売されており、国によっては”Mochi”といえば餅アイスのこととして認識されているのだとか。
もはや、餅は冷たいのが当たり前となっているのですね。
味わいもバリエーション豊富に存在し、日本っぽさを超えてローカライズされているようですから、逆輸入すると話題になるのではないでしょうか。カラフルかつ多様なフレーバーを揃えると彩りが良く”映え”る人気商品となり得ます。

伝統甘味をアイス仕立てで

最近は大人向けのプレミアム食品の開発が盛んで、
素材や風味食感にこだわりを持った少し高価格な商品が話題になっています。

ぜんざいのような、餡子を使うものをアイスとして食べたい!
とのニーズに応える商品が登場し、期間限定のはずが定番化したものも。
なぜかアイスになると気軽に手が伸びるのは不思議です。
いつでも冷凍庫にお気に入りの甘味があると心強いですね。

また、どら焼きに餅を加えたものも人気です。
冷蔵・冷凍品であれば生クリームやカスタード入りができるのでお子さん向けにも喜ばれるかもしれません。

スマホなどの普及により、手を汚さずに食べられるスイーツは今後もニーズが高まっていくでしょう。

夏に食べたい餅入り白くま

鹿児島県発祥の、練乳をたっぷり含んだかき氷といえば白くまですね。
これこそ夏×求肥の真打ちです。
古き良き喫茶店で出てきそうな白くまには、具材に餅(団子)も使われています。
シャリシャリとした喉ごしと、もっちりした求肥の食感で満腹感も満たされ、夏にいくらでも食べられそうです。

和×洋のハイブリッド大福を冷凍に

コーヒー大福を筆頭にクリーム大福という人気商品をもっと冷凍展開するのも夢が膨らみます。
約30年以上前に和菓子屋さんで編み出されたコーヒークリーム大福は、多くの和菓子屋さんに取り入れられ、定番品となっていきました。各地の人気店ではこれらを冷凍発送し、食べる前に解凍して食します。

風味を損ないにくい求肥にしておくことも大切ですし、これを進化させて
冷凍したまま食べるに適した「冷凍コーヒー大福」を開発するのも新しいマーケットが開けそうですね。

老若男女に愛される求肥ですから、売り場での訴求も特別感を持って受け入れられそうです。
同じくモチモチに熱々の情熱をお持ちの製造業者様がいらっしゃいましたら、ぜひ開発のお手伝いをさせてください。
お問合せをお待ちしています!