<食品製造業応援ブログ>Vol.17飾りかまぼこ お祝いの席の蒲鉾

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<食品製造業応援ブログ>Vol.17飾りかまぼこ お祝いの席の蒲鉾

若葉の芽吹きが目に鮮やかな季節ですね。この春新生活を始められた皆さまも、生活が落ち着いてこられた頃ではないかと思います。間もなく始まるゴールデンウィークでは、全国的に多くのイベントが予定されており予定を考えるのもワクワクしますね。
芽吹きの季節には外出の機会が増えますし、お祝いの席に何を用意しようかな?と考える方も多いのではないでしょうか。
そんなときの候補に『飾りかまぼこ』も入れていただきたく、今号の記事をお送りします。

富山の飾りかまぼこ

私たち田中食材は食品原材料を扱うことから、多くの食品製造業様とのお取引がございます。
例えば蒲鉾は多くのお取引がある商品のひとつです。
全国のスーパーでかまぼこを手に取れることからも分かるように、全国各地に多くの蒲鉾メーカーが存在しています。その一つ一つで、地域の味を担っているというのは大変貴重なことで、生活に欠かせない存在であります。

中でも富山県は、かまぼこの名産地として知られ、日本海で漁れる魚を美味しくいただく知恵が詰まった商品が多数造られています。
富山県内では、鯛の形状の飾りかまぼこが特に大きく、丹念な細工が魅力で、婚礼蒲鉾や祝い蒲鉾などの細工蒲鉾も存在し、実にバラエティに富んでいるんですよ。

▼これがかまぼこでできていてさらに食べられるとあれば、お祝いに集まった方々の笑顔が目に浮かびます。

お祝いの席などに飾りかまぼこを振る舞うのはいかがでしょうか

飾りかまぼこの歴史

かまぼこは日本の伝統的な食品のひとつであり、古代から食べられてきました。

日常に深く根ざした食べものであることから、実に多くの種類が作られています。
オーソドックスな板蒲鉾、笹の葉状など板の無いかまぼこ、巻きかまぼこ、焼き蒲鉾など、地域や専門店などに足を運ぶとその多さに目移りしてしまいます。中でも飾りかまぼこは、職人さんが丹念な細工を施しているため一目で特別感が伝わってきますね。

富山県での飾りかまぼこは、漁れた魚をあの手この手で美味しく食べる工夫を重ねる中で、装飾が華やかになっていったそうです。初めは競うように大きな蒲鉾を慶事用にあつらえていたとのことですが、だんだん小ぶりなサイズに変化を遂げました。その背景には戦後の核家族化も関係しているというのは興味深いところです。

というのも、昔から「ハレの日には鯛を準備して地域(集落)の皆で切って分けあった」文化が簡単にいかなくなってきたからだというのです。なかなか集まれなくなったり、魚のどの部位をどなたに分けるのかで頭を悩ませる方が増えた結果、現代では切らずに分け合える適度な大きさの鯛型の蒲鉾が慶事用のメインとなったとか。

このように人々の生活スタイルに寄り添ってきた飾り蒲鉾は、昭和30年代以降には広く一般化し、伝統的地場産業として成立しています。

飾りかまぼこの用途

飾りかまぼこは、美しい見た目が魅力的なので、慶事の際に使われることが多いです。
例えば、結婚式や出産祝いなどで、テーブルの飾り付けとして使用されることがあります。
引き出物としていただいても嬉しいですし、赤ちゃんのお誕生用にデザインされた飾り蒲鉾なら、写真撮影にも活用できて喜ばれそうですね。

また、お土産としても人気があります。富山県内では、お土産物屋でも購入できるのでお出かけの際には探してみてくださいね。

飾りかまぼこを福岡でも

飾りかまぼこは、丹念な細工で作られるため美しい見た目が魅力的です。そのため大量生産は難しいですが、この美しい伝統技術を受け継いでいきたいと九州でも飾りかまぼこが製造されています。

私たちの会社がある福岡県大川市(筑後地方)の周辺にも、飾りかまぼこを製造するメーカーさんが増えてきています。
端午の節句など、季節に合ったデザインが出ているのでお気に入りのかまぼこ屋さんを見つけていただけたら嬉しいです。
中には工場直販のイベントをされているところもあるので必見です。
手作り蒲鉾は職人さんそれぞれの個性が光る蒲鉾はまさに”手仕事の逸品”。
かまぼこ店を見かけたら、ぜひ一歩、お店に足を踏み入れてみていただきたいです。
見たことのない蒲鉾の世界が広がっているかもしれません。

特別な蒲鉾をおてもとに

かまぼこはあまりに生活に根ざした食べものですから、ともすれば脇役に徹しがち。
しかし、豊かな海の幸に恵まれる日本で長年改良を重ねられてきたのでなくてはならない存在です。

今回ご紹介した飾りかまぼこであれば、手土産の定番である洋菓子とも同じ土俵に立てるように思えますがいかがでしょうか。
老若男女に愛され、そのままでも、酒の肴(さかなに間違いありませんね)としても食べられる蒲鉾にもっとスポットライトが当たることを願っています。

弊社ではかまぼこを作る原材料はもちろん、この飾りかまぼこのための安全な着色料、かまぼこ板などの資材もご用意して製造業のみなさまと新しい商品の開発に取り組んでおります。
皆さまのアイデアを形にし、新しいニーズを開拓することができましたら幸いです。
お問合せをお待ちしています。